6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-06

帝冠の恋

サッカー小説(?)をご紹介したので、ヅカにちなんだ本も1冊取り上げてみます。

「帝冠の恋」須賀しのぶ(集英社コバルト文庫)

です。


舞台は19世紀のウィーン、ハプスブルグ家。

美しく聡明なバイエルンの王女でオーストリア大公妃になったばかりのゾフィーと、ナポレオンの遺児で儚げな美貌の少年フランツとの、運命の恋の物語です。

そう、「エリザベート」でお馴染みの、“あの”ゾフィーが主人公なのです!

去年の夏ごろ読んだのですが、月エリザの公演が間近になったらご紹介しよう、と温めておりました。


「エリザ」のゾフィーといえば、「オーストリア宮廷でただ一人の男」。
厳格で、エリザベートの自由を奪う頭の固い恐ろしい姑・・・というイメージですが。

この作品のゾフィーのなんと魅力的なことか!
シシィなんか相手にもならない凛々しく雄々しいヒロインぶりなんですよ!
これを読めば、あなたもシシィよりゾフィー派になること間違いなし!(笑)な革命的な1冊です。


19歳で、オーストリア大公フランツ・カールの妃となったゾフィー。
その婚礼を祝う舞踏会で、彼女は金髪碧眼の美少年フランツ(この時10代前半)と出逢います。

「偉大なマリア・テレジアのようにオーストリアを治める」という野望を抱いて嫁いできた男勝りのゾフィーですが、凡庸な夫カールの無関心に傷つき、帝国の古い体質に息が詰まる毎日。
一方、ナポレオン(とハプスブルク家公女)の遺児として危険視され、隔離されて育てられたフランツ。
二つの孤独な魂は、あっという間に惹かれ合います。

・・・でもね、ゾフィーは本当に、若いころからとことんゾフィーなんですよ。
自分がオーストリア大公妃であること、何よりも大切なのはハプスブルグ家、そしてオーストリア帝国であることを片時も忘れることはない。
決して恋に溺れることなく、毅然として、自らフランツを遠ざける。
もうね、ゾフィーがあんまり男前で、涙なしには読めません。

その後、いろいろあって、成人後のフランツが不治の病になり、ゾフィーは彼と最後のときを過ごすため、シェーンブルン宮へ・・・。

・・・そして終章は、二十数年後のバート・イシュルです。

思惑が外れ、ヘレネではなくシシィに恋してしまった息子フランツ・ヨーゼフ。
背の高い金髪の青年と、自分と同じ栗色の髪の美少女が踊る姿を歯がゆい思いで見つめながら、ゾフィーは、いつしかそこに若き日の自分と最愛のひとの姿を重ねます。

この世では祝福されなかった自分たちの恋。
フランツの命と、ゾフィーの生涯の恋を奪い去った代わりに、神は、帝冠と恋を共に手に入れることのできる、この若い二人をオーストリアに与えてくれたのではないか。

叶わなかった夢。
奪われた未来。
それを、この二人に賭けてみよう。
・・・そう決意するところで、物語は終わります。

・・・でも、この後の展開を知ってると、そんなゾフィーがあまりに可哀想だよー(涙)
あんな想いまでして守り続けてきた帝国が、シシィのわがままのせいであっけなく崩壊しちゃうんだもん(爆)

・・・という感想を抱いてしまうくらい、ゾフィーがカッコよくて、自分の自由ばかりを求めて責任感のないシシィに思わず「喝!」を入れたくなるような(笑)、そんなお話でした。
今日、これを書くために久し振りに斜め読みで読み返したんだけど、それでも号泣しちゃいましたよ(照)

恋愛部分だけでなく、当時の政治的な背景も書き込まれ、クオリティの高い作品だと思います。
つか、こちらも十分、ミュージカルになりそうなドラマティックな物語なので、いつか小池センセがつくってくれないかなぁ・・・。
フランツがかなりヘタレなので(つか、断然、どう考えてもやっぱり主人公がゾフィーの方が魅力的な作品だと思うので)、ヅカでやるのは難しいかもしれませんが・・・東宝でいかがですか?(笑)


それはともかく、月エリザの配役も既に出ていますよね。
今回、ゾフィー役があいちゃんだということで、よりゾフィーに肩入れしたい気持ちが強くなっちゃいそうだなぁ(笑)

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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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