6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-10

永遠の別れ

作家の栗本薫さんが亡くなられました。

中学生で出会ってから20年以上読み続けてきたグイン・サーガが、とうとう未完のまま終わってしまう・・・
本当に残念です。

最初にグインと出会ったのは、たぶん中学の図書室だったのかな。
物語の冒頭、リンダとレムスは14歳。
ちょうど同じくらいの年ごろだったんですよねー。
あの時点で何巻まで出てたのかなぁ。毎日、夢中になって読み進めていったものです。

中高生のころは、やっぱりナリスさまに憧れましたね。
(今でも全登場人物の中でやっぱりナリスさまだけは呼び捨てできなくて『さま』付けしてしまいます(苦笑))

でも、自分に自信がなくてコンプレックスの塊だった思春期の私にとって、たぶん一番共感できたのはレムスで。
辺境編の最後でアルゴスにたどり着いたレムスが、初めて世継ぎの王子らしい態度を取る場面は、本当に嬉しかったです。
だから、後にレムスがあんなふうになってしまった後は、もう、読むにしのびなくて・・・(涙)
結局、廃王にされて幽閉されている状態で終わってしまったんですねぇ・・・(泣)

夢中で読めたのはいつごろまでだったかなぁ。
ケイロニア編、マリウスとイリスの恋物語も好きでした。
マリウスがイリスに「我が名はアル・ディーン・・・!」と告げる場面が大好きだった。
ナリスさまとリンダも必ず結ばれるものと信じていたので、ようやく2人の想いが通じ合った「愛の嵐」も結構好きでした。

その後は・・・だんだんナリスさまが姫化していって・・・というか、ヴァレリウスのキャラが変わっていってしまって、gdgdになっていって。
新刊が出るたびに惰性で読んでたのですが、私は結構アムネリスもシルヴィアも好きだったので、あの二人の置かれた状況は・・・読んでてつらかったですね。
それでも、トーラスのオロの伏線が回収された巻はやっぱり感動で泣けちゃったし、今ごろになって再びスカールさんに会えるなんて、とか嬉しさもあったのですが・・・。

ああ、せめて最終巻の「豹頭王の花嫁」が誰なのかだけでも知りたかったなぁ。
ずっと昔からリンダだと信じて疑わなかったのですが・・・。
最終巻までのプロットがあるなら、ぜひぜひ公開してほしいです。


栗本さんの著書は、グインから入って、他の物もかなり読みました。
「魔界」には手を出さなかったんですが、「ぼくら」シリーズや「伊集院大介」シリーズは読んだし、「終わりのないラブソング」シリーズは、たぶん初めて読んだJUNEものでした。
その後で「朝日の当たる家」のシリーズも読んだし、「美少年学入門」とかのJUNE系評論も随分読んだなぁ・・・。

そんな中で忘れがたいのは、「ぼくら」シリーズの中の1冊、「猫目石」です。

栗本薫(作家と同名の主人公)クンが、16歳のスーパーアイドル朝吹麻衣子と出逢い、恋に堕ちる、血の匂いと運命の悲劇に彩られた物語。
たぶん初めて読んだのは高校生のころだったと思うので、やっぱり麻衣子と同世代だったんですよね。
彼女は、作者お得意の、絶世の美貌とスターの宿命を持つ「選ばれし者」でありながら、複雑な家庭環境にがんじがらめにされて苦悩し、そこから逃げるためにどんなことをもやり遂げる強さを持つ鮮やかな少女・・・であり、平凡な高校生の私とは全くかけ離れた存在でしたが、でも、やっぱり、今振り返ると、私は麻衣子に自分を投影して読んでたと思います。

ここから逃げ出したい、という思い。
本当の私を見てほしい、愛してほしい、という叫び。

麻衣子のような劇的な運命も強さもないけれど、そんな思いは思春期の女の子が程度の差はあれ誰もが抱いているもので、そこに強く引き付けられたのでした。

そういう物語が、シリーズものの登場人物である薫クンを主人公に描かれている。
しかもこの小説は、別シリーズの主人公である伊集院大介が登場する、2人の名探偵の初競演作でもありました。
(伊集院さんの役どころがまた、癒し系でいいんですよねぇ・・・)
そういう、ファンサービス向けの要素と、純度の高い恋愛小説としての部分と、ミステリの要素とが見事に融合している、まさに栗本薫全盛期の奇跡的な一作だったと思います。


新刊が出るたびに文句を言いながら読むことも、もうできないんだなぁ、と思うとやっぱりさびしい。
今はただ、ご冥福をお祈りいたします。

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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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