6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-08

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黄泉の王子様の完全なる勝利@月組「エリザベート」新公観劇報告

月組新公を観てきました。

みりおちゃんに、心からの喝采とブラボーを!!!


いやー、良かったです、新公。

本公演がまるで新公みたいなので、本物の新公はどうなっちゃうことだろう。
みりおちゃんの健やかな持ち味も「死」には程遠いと思うんだけど、大丈夫だろうか。
そして何よりしずくちゃんのお歌は・・・?

といろいろ懸念してたのですが、みりおちゃんが予想した以上に良かった!
個人評は後に詳しく書きますが、とにかく真ん中がしっかりしてるってことは強いですね。
他のメンバーも、もちろん足りない部分もいろいろあるのですが、大健闘してたと思います。
本公演は「トート閣下の『ザ・エリザベート・ショー』」的な印象が強かったのですが、新公はちゃんとお芝居を観た、という実感、「自由を求めて駆け抜けたシシィの生涯を、そしてトートの愛のゆくえを見届けた」感がありました。
(どちらがいいというわけではなく、どんな演出もありだし、ショーだと割り切って観るのもまたそれはそれで楽しいのですが、個人的には「お芝居」なエリザベートの方が好きでした)

演出は小柳センセ。
幕間なしの1時間50分にするために、ところどころばっさりカット。

・冒頭、ルキーニが下手から登場(本公演は上手)。プロローグの死者のところがまるまるなくて、裁判官との声のやりとりを少しした後、すぐに肖像画~シシィ登場。

以下、カット場面は

・結婚式
・結婚1年目~ハンガリー国旗のドレスの場
・各国の美女
・エーアン~私が踊る時
・エリザと女官たちが旅を続けるところ
・ゾフィの死
・病院
・最終問答

・・・たぶんこれくらいだったかな。
それほど違和感なくつながっていたように思います。


では、個人評。まずは主要キャストから。

■トート@みりおちゃん(本役:アサちゃん)

ここ何作かのみりおちゃんに対して、私はどこか「無難だけど物足りない」感じを抱いていました。
デキル子ゆえに期待値が高すぎて、ある程度ちゃんとできてはいるけどいつも想像の枠内ってところが少し不満でした。
それと共に、いつまでも可愛いだけのおこちゃまでは男役として限界があるのでは、という思いもありました。

でも、今回で、彼は一つ殻を破った、一段上に登った気がします。

ビジュアルは、本当に文句の付けようがなく美しい。
「黄泉の帝王」というよりは「黄泉の国の王子様」な雰囲気。
でも・・・全然おこちゃまではありませんでした。

1場がカットなので、最初の登場があの豪華椅子のせり上がりだったんですけど、けだるげに椅子にもたれているその姿があまりに美しく、しかもちゃんと頽廃的な、耽美の香りが立ち上っています。
この「出」でかなり心をつかまれました。

(あ、ちなみに鬘は赤メッシュの入ったゆるやかにうねるロングの銀髪で、編み込みはなしでした。
終演後の囲み取材で「瀬奈さんの衣装をそのままお借りするので、衣装に合うよう一緒の色にして・・・赤はテーマカラーなので。そこから自分の顔に似合うスタイルと先生のイメージとを突き合わせました。わりとオーソドックスになったかなと思うんですけど。トートといえば銀髪ですし。お化粧は瀬奈さんに習って、というか、瀬奈さんがお化粧される時に隣で張り付いて見させてもらって(笑) ネイルは髪に合わせてグレーがいいなと思って(ネイルチップを)頼みにいきました」と言ってました)

そして、シシィとの出逢い。
「黄泉?」って何も分かってない口調で問い返すシシィの目を至近距離から覗き込んだ瞬間、トートが衝撃を受けたことがはっきりと分かりました。
アサちゃん閣下は、ここ、ほとんど表情に出なかったと思うんですけど。
みりおトートは、初めて目にする生命の輝き(とこの時のトートにはまだ理解できていないと思うけれど、でも、本能的に何かを感じ取った、という感じに見えました)に心を奪われていました。
ここの演技がとても鮮やかだったので、その後、最後の昇天の場面以外、基本、誰に対してもずっと「S」なんだけど(爆)、このトートはシシィを愛して追い続けているんだ、ってことが素直に納得できました。

いや~、この、Sなみりおちゃんってのが、かなり萌えでしたねー(爆)
なんというのかな・・・愛され何不自由なくかしずかれて育った黄泉の国の御曹司、っていうか。
世界が自分の手の中にあることを知っている、若くて高慢で残酷な王。
その表情にゾクゾクしました。

このS属性が全開になったのが「最後のダンス」です。
歌が決してすごく上手というわけではないみりおちゃん。
他の曲は低音が出てなかったり、張り上げるところで声が割れてしまったり、と聞きづらいところもあったのですが(昨日のみりおちゃんに難点を挙げるとしたらこの点だけですね)、この曲は比較的歌いやすいキーなのか、声も良く出て歌えててバッチリ。
ダンスも、シシィをいたぶるような強さ妖しさも完璧。
登場から観客の心をつかんできたトートが、ここでダメ押し、って感じで、曲が終わった時の拍手はこの日一番大きかったです。

シシィの書斎で拒絶され、扉を閉めた後のシーンは、アサちゃん閣下は傷ついたような切なげな表情を見せるのですが、みりおトートは悔しがってる感じだったかな?
握ったこぶしをたたきつけるような仕草をしてました。

ルドルフに対しては、完全にシシィを手に入れるための駒というか、シシィに縁のものだから欲しい、という態度。
ルドルフを腕に抱いてせり下がる時の残酷な笑みがエロかったです(笑)

そして、飛びますが、昇天の場面では一転して甘く優しいの。
シシィを見つめるまなざしが愛だだもれで、やっと港にたどり着いたシシィへのいたわりと、永遠の愛を手に入れた幸福感にあふれています。

カーテンコールの長&主演のご挨拶で「お稽古中は、トート=死、黄泉の帝王に見えなければならないことと、一人の女性を愛するラブストーリーとの狭間で悩んで悩んで過ごしました。でも、昨日思ったのは、どうするのが正解か探すのではなく、どうやりたいか、今やりたいことをやるべきだなと。せっかくトートという役をいただいたのに、やりたいことを思いきりやって輝いた自分じゃないと失礼だと思いました」と語ったみりおちゃん。
囲みでも「トートっていうのは演じる人によって形を変えられる役だし、お稽古中から悩んで、正直、どうしたらいい評価をもらえるだろうというところに陥ったりもしました」と打ち明けてくれました。

苦しみ悩んで掴み取った明日海りおのトート。
新公レベルを遥かに凌駕する出来だったと思います。

■エリザベート@しずくちゃん(本役:カチャ)

一番心配だったしずくちゃんですが、大健闘だったと思います!

ビジュアルは文句なし。
少女時代から晩年まで、美貌の皇后でした。

最初の「パパみたいに」が壊滅的で、ああ、この歌をこれから1時間50分聴き続けるのはつらいなぁ、と思ったのですが(爆爆爆!)
でも、その分、演技ではものすごくシシィの心が伝わってくる。

少女時代のみずみずしく明るい輝き。
ゾフィに締め付けられ、自分が宮殿に閉じ込められたことに気付いた時の絶望。

シシィの心の動きが素直に理解できて、寝室で嘆き悲しむところから自殺しようとし、思いとどまって歌いだす、その一連の流れが自然です。

そして、「私だけに」。
しずくちゃんは声量がないうえに、地声から裏声に切り替わる辺りの声のコントロールが下手なのですが、完全に高音の裏声の領域に入ってしまうと、声そのものは結構綺麗なのでちゃんと聴こえるんですよね。
「私だけに」は前半の苦手部分は「芝居歌」として演じるように歌うことで、音程の微妙な狂いなどをカバーし、そしてラストの高音部分は驚くべきことにちゃんと歌いきりました。
で、これが・・・決してパーフェクトな歌唱ではないのに、泣けるの。感動するの。
シシィの心の叫びが胸に響いてきて。
しずくちゃん、やったね! と思いました。

「私だけに」を歌いきった後は余裕が出てきたのか、それともこちらの耳が慣れたのか、物語が進むにつれてどんどん歌も良くなっていった気がしました。
本人比で大進歩だと思います。
終演後の囲みでは「せりふもすべて歌のミュージカルで・・・歌は自分がすごく得意なものではないので、どう取り組んでいいのかから分からなかったけれど、とにかく練習するしかないと・・・。そして、足りない部分を補えるだけの感情面とか表現を頑張らなければ、と思ってやってきました」と言っていました。
相当お稽古したと思います。
そして、お芝居は足りない部分を補ってあまりあったと思います。
もともとお芝居が大好きで芝居心のあるひとですからね。

個人的には、カチャシシィよりも断然しずくシシィが好きです。

とはいえ・・・あの歌を本公演で毎日聴くのはやはりつらいだろうなぁ。
しずくちゃんの美貌とお芝居に、カチャの声があったら良かったんだけどなぁ。
天はニ物を与えずといいますが、なかなか思い通りにはいかないものですね(爆)

■フランツ@ゆりやくん(本役:キリヤン)

美しい皇帝陛下でした。
まさに「若くてハンサム」っていう形容詞がぴったりの。
軍服が最高にお似合い。

でも・・・ちょっと弱かったかな。歌も、存在感も。
役が大きすぎたかな、という気が少ししました。

特に若いころの彼は、優しくて意志が弱くて流されやすそうで、なんというか、いかにも「草食系男子」な感じ。人畜無害というか、毒にも薬にもならないというか(爆)
このフランツなら、母親の言いなりなのも納得、でした。
後半のルドルフに対しては、「保守的な父」でしたね。
でも、生涯、シシィに優しく穏やかな愛を注ぎ続けていることは伝わってきました。

お歌は、キリヤンと比べてしまうので余計にですが、比べなくても、かなりキビシかったと思います。
低音が全然出ないし。
丁寧に歌おうとはしていましたが・・・。
声質のせいもあるかもしれませんが、もうちょっと頑張ってほしいですね。

■ルキーニ@としちゃん(本役:マサオ)

としちゃんも、期待以上の見事なできばえ。
今回の最大の収穫と言ってもいいかもしれません。
トートとルキーニのクオリティが高いことで、作品全体の出来を引き上げていました。

基本的にはマサオを踏襲した役作りなのかな?
マサオよりもむしろ強かったかもしれません。
マサオ以上にしょっぱなから飛ばしてるというか、アグレッシブなルキーニ。
ハプスブルク家も、民衆も、トート閣下のことさえも、すべてを馬鹿にしているルキーニ、というふうに見えました。

外見も、としちゃんって結構クセのある顔立ちだと思うんですが、メイクや髭のせいか、顔までマサオに似てるような気がして不思議でした。
そういえば、私、としちゃんの持つギラギラ感というか野心みたいなものが、ちょっとマサオのキャラとかぶるなぁ、と前々から思ってたんですが、そんな2人がこうして同じ役をやるのは面白い縁ですよね(笑)

幕開きの第一声から上手くて。セリフのテンポ、間が絶妙。
彼がダンスだけでなく歌もすごくいいのは「ホフマン物語」の時から知っていましたが、本当に艶のあるいい声で、正直、主要キャストの中で一番上手いのが彼でした。

演技も余裕を持って演じてて。
キッチュのところも、カメラを構えた時にストロボが引っかかってすぐに取れなかったんですが、「ん、ちょーっと待ってくださいねー、はい」とか自然にアドリブでつないだり、写真を撮る時も「もっと笑ってー!」と声を掛けて笑いを取ったりと、自由自在。

でも一転してラストの暗殺シーンでは狂気に飲み込まれて。

安心して観ていられるレベルの高いルキーニでした。


うーん、そろそろ時間切れ。
寝る前に、とりあえずあと、鳳月くんについてだけ書いておこう。

■エルマー@鳳月杏くん(本役:あひちゃん、もりえちゃん)

すごく真面目でしっかりした、骨太な感じのエルマーに見えました。
ちゃんと綿密に計画を立てて行動を起こすタイプというか。
ハンガリーの由緒正しい古い家柄の出身らしい上品さも備えていました。

最初の、頭に羽飾りのついたハンガリーの民族衣装(?)がすごくよく似合ってて、さすがコスプレの鳳月です(笑・・・勝手に名付けた)
なんか「黒い瞳」のプガチョフのあのロシア帽子のお衣装とかも似合いそうだなー、と思いました。
その後のお衣装も、綺麗に着こなしていましたよ。

1幕の皇帝夫妻のハンガリー訪問の場面とか、2幕初めのエーアンの場面がカットされてたので、やりづらさもあったと思いますが、祖国独立に情熱を燃やす力強さは表現できていたと思います。

後半はお髭をつけていますが、ルドルフと対する時に、ちゃんとルドルフよりも遥かに「大人」に見えて、ああ、これは壮年の運動家たちが若い純粋な皇太子を担ぎ出した独立運動だったんだな、という構図がよく分かりました。

お歌も特別上手くはないけど、普通に歌えてました。


で、エルマーとして登場する前にはアルバイトもしていました。

①木から転落したシシィを診察する医者

クールビューティーなお医者さまです!
シシィに聴診器を当てる美しい指に激萌え。
欲を言えば、メガネを掛けてもよいのでは、と思います(笑)

②バート・イシュルに随行の兵士

フランツが鹿を射止めて登場の後、上手の鹿の方に立ちます。
フランツから銃と鹿の角を受け取って、いったん裏へ置いてきて、また位置につきます。

ここから後は、ものっすごい小芝居の嵐。
私、本公演で兵士をガン見したことないんで分からないのですが、本公演でもあんなことしてるのかな。
最初はとにかく暑い、暑いっていう芝居。
汗を拭ったり、手で顔をぱたぱた仰いだり。
そしてフランツがシシィを選ぶ辺りでは、顔芸炸裂。
「計画通り上手く運ぶわけはない~♪」の歌の間じゅう、お目目を真ん丸に見開いて驚きの芝居をしています。楽しい!
歌の後、「嵐も怖くない」の歌い出し辺りでは、下手側の鹿さんのところに直立していました。

個人的にはお医者さまが一番好きかも(笑)

とにかく、鳳月くんが一歩ずつ役が大きくなり、一歩ずつ成長していく姿を観るのが楽しみです。
カーテンコールで整列した時に、下手側のだいぶ端の方に立ってて、ああ、まだそんな下級生なんだなぁ、とあらためて驚きました。

コメント

エリザ新人公演評・早速のアップお疲れ様です♪
ジックリ・笑・拝見しました。
ミリオ君、美しいのは知ってましたが、相当よかったのですね。
しずくちゃん、芝居心はある方と思っていたので、シシィが似合っていたようで・・善かったです。他の方達(実際お顔が、ぱっとは浮かばず・謝)も好評だった様子。最後にチナツさんの事もどんな風だったか判って満足いたしました・笑。
東京でも多分新人公演は、観劇できないでしょうから、此方を拝見して満足する事にします・笑

yumさま>

ありがとうございます。

時間切れで主要キャスト&鳳月くんの感想のみ先にアップしてしまいました。
続きが遅くてすみません(汗)

月の下級生は分かる子が多いので、新公を観るのはとても楽しいです。
東京はチケ入手がより難しいのでしょうね。
機会がありましたらぜひぜひご覧ください。

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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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