6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-10

神が授けた声だから 強く心に響くだろう@春野寿美礼コンサート感想

スミレさんのソロ・コンサート「男と女」、9月3日夜の梅芸初日を観ました。

・・・素晴らしかった。ただただ、本当に。
私が今までに観た春野寿美礼の中で一番好きだ、と思いました。

私がスミレさんの舞台を生で観たのは「ファントム」からで。
ファンの方には申し訳ないのですが、実は現役時代はそれほど、好みのスターさんではありませんでした。
お歌も、確かに上手いけど、お芝居の空気から時にかけ離れて聴こえる気もして、あまり私の好きな歌い方ではないなー、などと思っていました。

でも。

退団して、一人の歌手、ヴォーカリストとして、その体から紡ぎ出される歌声の、なんと素晴らしいこと。
しかも、1曲1曲に表情があり、ドラマがあって・・・ああ、やはりこの人は骨の髄まで役者なんだなあ、と逆説的に気付かされるような表現の豊かさがあって。

現役時代の「オサダくん」のコンサートも、昨年の退団後初のコンサートも未見だったので(「マルグリット」は観たのですが)、余計に新鮮な感動を覚えました。

心が豊かになるような・・・そんな、贅沢な、幸せな2時間半でした。

実は幸運にも、7月初めに、このコンサートに向けたお話を一対一でうかがうことができました。
その時のお話と照らし合わせながら観ると、いっそう、いろいろ興味深く、楽しかったです。

幕開きは「男と女」。
男声と女声のデュエットを両方、スミレさんの声で。
歌い終わってからネタばらしがあって、男声は録音だったのですが、私は最初、男声の方が生声かと思ってました(笑)
で、途中から女声の方に変わった気がしたんですけど(笑)
MCで、CDのレコーディングではコーラスも全部自分の声で録った、というお話をされてましたが、取材では「でも、あまりにもすべてのパートの声がぴったりとハマりすぎて、最初は逆に面白くなくて・・・。わざとピッチをずらして歌い直すのが結構難しかったですね」とおっしゃってました。

私はスミレさんとほぼ同世代なので、「Woman In Love」や「Time After Time」は、中学生時代、初めて洋楽というものを聴き始めたころによく聴いた懐かしい曲。
「Time After Time」はたまにカラオケで歌いますが(笑)、シンプルなだけに歌ってみると結構難しいんですよね。
それを、さすがに余裕たっぷりに、ちょっぴりシンディ・ローパーっぽいキュートな歌い方で歌ってたのが可愛かったです。

「China Doll」。
一瞬でマルグリットになって、切々と哀しく歌い上げてくれます。
私、正直、「マルグリット」という作品じたいは、あまりにも痛すぎて・・・というか、救いがなさすぎて、好きになれなかったのですが、この曲は本当に情感あふれる名曲ですよね。

ここで、賢也さんとのコーナー。
東京でも評判だったというトークが楽しい。
振付時のエピソードとかは東京でもあったみたいですが、梅田ならではの話というと・・・

・数日前の「NHK歌謡コンサート」、見ましたよ! という賢也さん。
演歌の大御所に挟まれて、ちょこんと座ってて可愛かった(笑)
MCの場面で、皆さんの豪華なお着物の話になって盛り上がっていたが、春野さんはシンプルなグレーのスーツで・・・春野さんに話題が振られないように必死に祈ってましたよ! という賢也さん(笑)

・梅芸の楽屋は和室で、今日、いきなり春野さんが三つ指ついて「よろしくお願いします」と挨拶されたのでびっくりした!
こんな元宝塚トップスターはいませんよ!(笑)

とにかく「ナチュラルで自然体な人」で、「元宝塚トップでこんな人はいない」としきりに繰り返す賢也さんでした(笑)
デュエットもタンゴも素敵でした。

取材時は、まだお稽古も始まってなくて、演出プランも完成していなかった時期で。
「賢也さんが出られるということは、春野さんも踊られるんですか? デュエットダンスとか?」と聞くと、
「ねー、どうなんでしょうねー・・・そんな、踊らないと思います。私は歌で・・・」と笑ってたスミレさんでしたが、結構踊ってましたよね。
あえて、男女のデュエットダンスではなく、スーツ姿の男役っぽいスミレさんとのデュエット、ってところが粋でしたね。

そして、次の「14階の女の子」。
これ、ホント、素晴らしかったですねー!!!
超絶難易度の高い曲を、やすやすと歌いこなしているかのような、その歌唱力の凄さをまざまざと見せつけられました。

古澤巌さんとのセッションも良かったですね。
歌はもちろん、古澤さんのヴァイオリンの音色の美しさ豊かさにうっとりと聞き惚れました。
ここでお着替えしてきた、ローズピンクのヒラヒラしたドレスもとっても綺麗だったなー。
スミレさんの色白の肌に映える華やかなドレスでした。

そして・・・ファンからのリクエストで選ばれた「最後のダンス」。
舞台メイクでもなく、トートのお衣装でもないけれど、その歌、その目、その指先の仕草はまさしくトート。
これは、ファンの方は嬉しかったでしょうねえ。

取材では、「実は、レコーディングで『最後のダンス』を歌った時が一番、退団して自分の声が変わったな、と実感した」という興味深いお話を聞きました。
低音はまだしも、高音部を歌うと、男役時代との声の違いが自分でものすごくよく分かったんだとか。
同じキーでも、今は女性として出すのに慣れていたので、と。
「それこそ100回以上も歌った曲ですからねー」としみじみ。
ファンが持っている当時のイメージをできる限り崩さないよう、トートとしての自分に近づけて歌いたい。
演奏も、すごく宝塚の曲に近い再現をしてくれたので。
衣装もなるべくトートっぽいイメージでやりたい・・・とおっしゃってました。
シンプルだけど華やかな黒スーツ、パンツにはサイドにラインが入ってて。
確かに、今回のお衣装の中で、これが一番好きでした。

梅田初日は、通常のアンコール2曲の後に、特別にもう2曲歌ってくれました。

「Where In The World」と、もう1曲は・・・タイトルが分からないのですが(すみません)

「Where In The World」は「ファントム」の生の舞台でもCDでも聴いていましたが、今回、このエントリのタイトルにも掲げた「神が授けた声だから 強く心に響くだろう」というフレーズを聴いた時に、なんだか猛烈な感動が波のように押し寄せてきました。

ああ・・・本当にそうだ。
このひとは、「神が授けた声」を持つ、選ばれしひとなんだ・・・と。

ここは、白のウエディングドレス姿だったせいもあってか、「最後のダンス」が完全にトート風に歌っていたのに比べ、エリック風というよりは、歌手春野寿美礼として、より素直に歌っていた気がして、なんだか心を揺さぶられました。

いつまでもいつまでも、この歌声を聴いていたいような・・・この歌声に包まれていたいような・・・そんな気がしました。


取材で、今後の活動の話になった時、「ストレートプレイなんかもやっていかれるんですか?」と聞くと、本当にびっくりしたようなきょとんとした顔になって、「歌がないのは・・・」と言ったスミレさん。
ミュージカル、またはコンサート、とにかく歌が第一で、ストレートプレイなんか考えたこともない、という感じでした。
最後に「春野さんにとって、歌とは?」とあらためて聞くと、「歌は私にとってなくてはならないもの。歌がないと、自分の素直な気持ちをどこにぶつけていいか、本当に分からないんです」と真顔で答えたスミレさんが、とても印象的でした。

このコンサートを観て、歌手として、エンターテイナーとして、息の長い活動をしていってくれたらいいな、と心から思いました。

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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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