6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-08

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永遠の迷子@月組「ラストプレイ」観劇感想

本題に入る前に。

ミュージシャンの加藤和彦氏の訃報に驚いています。

今春、リカさん主演の舞台「うたかたのオペラ」の制作発表でお会いしました。
加藤さんの80年代のアルバムが基になった作品で、制作の横内氏の手放しのリスペクトっぷりに、ちょっと気恥ずかしそうにしておられて、スマートでオシャレな方だなぁ、という印象でした。
その時点では、また脚本の第1稿が上がったくらいで、あまり具体的なことは分からない状態でのお話だったのですが、「紫吹さんと川崎さんが歌ってくれることで、僕のオリジナルとはまた全然違った雰囲気になるだろう」ことを楽しみに笑顔で話しておられました。

私にとっては親世代に近い人なので(実は、グループを組んでおられたはしだのりひこ氏の息子が、同じ中学・高校で1学年下だったのです。でも、当時は私たちみんな、はしだ氏のことはよく知らなくて、「端田くんのお父さんって有名人なん? ふーん・・・」って感じだったのですが)、リアルタイムで聴いていたわけではないのですが、報道で作品リストを見て、あの曲も加藤さんの作曲だったのか! とびっくりするものが多くて。
優れた音楽家だったのだなぁ、とあらためて知りました。

いったい何があったのかは、はかりしれませんが、ただただ、ご冥福をお祈りいたします。

「うたかた」は舞台としては遺作になってしまったのかしら。
大阪松竹座でのたった3日間の、文字通り“うたかたの夢”のような舞台でしたが、リカさんの魅力が存分に引き出された佳作でした。
もう、加藤さんご自身が音楽に手を入れることはできませんが、ぜひ再演してほしいなぁ、と思います。


で・・・すいません、遅くなりましたが、月組の詳細感想です。
ネタバレにご注意くださいませ。



花のみちや大劇場の周囲に、キンモクセイの甘い香りが漂っています。
去年の今ごろ、キンモクセイの香りの中を「銀ちゃん」を観に通ったことを思い出します。
きっと、アサちゃんファンの方々は、これからあの香りをかぐたびに、ムラでのサヨナラの日々を思い出されるのでしょうね・・・と、そんなセンチメンタルな気分で劇場に入りました。


最近のハリー芝居があまり好みではない私。
アサちゃんの・・・そして、愛しい月組子たちのサヨナラの作品が、好きになれないものだったらつらいな、と思っていましたが、まあ、今回はそこまで拒否感はなかった。
これならリピートできる、と思えたのは良かったです。

トラウマとか記憶喪失というモチーフをものすごーく安易に扱ってるところとか。

とにかく根本的に役少なすぎなところとか(みりおちゃんですらあんな役ってタカラヅカ的にありえないっしょ?)

大劇場の空間が全く必要ないセットとか(バウ、せいぜいDCで十分)

女子の扱いが相変わらずぞんざいなところとか。

マヤさんはやっぱりネ申! だけど、どんだけマヤさんに頼ったら気が済むのか、とか。

アリステアとムーアの出会いから一挙に数年後に飛んでしまって、2人がなぜそんなに互いに友情を感じてるのか(特にムーアがなぜそこまで必死になるのか)が全然分かんないこととか。

相変わらずサスペンス部分が超ショボイこととか。

下級生たちが大勢出るのはただでさえ貴重な場面なのに、骨董屋のセットの裏側に配置するのやめてくれ、とか。
(薔薇雨でもジャスティンの会社の社員たちが柱の向こうに配置されてて、下級生チェックがしづらかったんですよねー。ハリーはおそらく、あれがイケてる演出だと思ってるんでしょうが・・・)

記憶が戻ってから1回くらいヘレナ@しずくちゃんに逢わせてやれよ、とか。

最後にアリステアがムーアのためにトラウマを乗り越えたはいいけど、そこで終わりかよ! とか。
(つか、あれで本当にアリステアはトラウマを乗り越えられたのか? 
あの場ではムーアが死ぬかもしれないと思って必死だったから夢中で弾けちゃったかもしれないけど、その後、平常時にもちゃんと弾けるのか、この芝居からは分からなくないですか?)

そんな拍子抜けのラストなので、サヨナラ公演のラストにしてはカタルシスに欠ける、とか。

どうしても「マジシャン」のラストと比べてしまって・・・いろいろ(舞台上のゆうひさんにろくにライトが当たってないとか(涙))文句はあったけど、でも、演出としてはあのラストシーンは秀逸で、私はとても好きでした。
銀橋を去っていくアサカナと、見送るキリアイ&組子たちの荘重な国家のコーラス。
どうしてあれで引き継ぎじゃなかったんだろう・・・なんでこんなことになっちゃったんだろう。
そう思わずにはいられませんでした。・・・とか。
(すいません、アサちゃんファンの方のお気を悪くしたらごめんなさい。退団時期の話ではなく、あくまで引き継ぎの理想的な形としての話、だとご了承くださいませ)


・・・不満は多々あるのですが、そのすべての芝居上の欠点を補ってあまりあるのが、アリステアの造形・・・というか、アサちゃんへのアテガキの巧みさです。

前回、「マジシャン」では、スマートで自分の心を見せない、恋愛にも長けた大人の男としてシャンドールを描いたハリーですが、今回のアリステアは、ひとことで言うと、「寂しがり屋の子供」です。

そう、そうなんだよ、ハリー(笑)

幾つも大人の男を演じてきた瀬奈じゅんですが、彼の本質は・・・いや、「アサコちゃん」の本質は、これだと思うんですよ。

今回、アリステアという人物を見ていて、私はなんだかとてもアレックスとの共通点を感じたのでした。

アリステアは最初、孤児院の院長ら周囲の期待にこたえるべく、ひたすらピアノに没頭する。
ちょうど、アレックスが、母が、周囲がそう望むなら、と王になり戦いに没頭するのと同じように。
そこには「周囲が望む アリステア/アレックス/瀬奈じゅん」があるだけで、彼自身の意思はないのです。

だが、ある時、彼(ら)は気づいてしまう。
本当の自分の思いの行き場がどこにもないことに。
そこからは、彼は、傷ついた淋しい心を抱えた迷子のように、行き先も分からずにたださまよい、ぶつかるしかない。

アレックスには、そんな迷子の彼の前に光となって道を指し示し、死の瞬間まで共に歩んでくれるニケがいました。
でも、アリステアには、ニケは・・・彼の女神はいません。
ハリーは、その役割をムーアに割り振ろうとしたのでしょうが、正直、ムーアでは力不足だったのではないでしょうか。
だって、ムーアは(演じるキリヤンの健全さもあって)基本的にやっぱりノーマルな人だもんね。ちゃんとエスメラルダを愛してるし。
ネロとエスコバルくらいに、間に何者をも挟み得ない強力な絆があれば別ですが、今回の脚本では、そこまで書き込むことはできていません。
そこが、ラストシーンのカタルシスのなさにつながっているのではないでしょうか。

アリステアに関しては、孤児院育ちにもかかわらず、なんというか、生まれついての「育ちの良さ」を感じる役作りなところも、いかにもアサちゃんらしいなぁ、と思いました。

研18の、組内最上級生で、孤高のトップと言われ・・・キャリア的には紛うことなき“大人の男”な瀬奈じゅんですが、その本質は最後まで、ピュアで傷つきやすくて、だからこそ“大人の男”という虚勢を張って生きるしかなかった永遠の少年なのだなぁ、と・・・。
あの、音楽学校の試験の日、グランドピアノの下で膝を抱えていた女の子に声を掛けたのは、その淋しさに共鳴した、というか・・・むしろ本当は、アサちゃんの方が淋しくて、その淋しさに耐えかねての行動だったのかもしれないなぁ、と・・・(すいません、激しい妄想・・・つかドリームだという自覚はあります(爆))
あのころから、アサちゃんというひとは、何も変わっていないのかもしれないなぁ、と。
そんなことを思った、初回の観劇でした。

コメント

ご感想ありがとうございます。

加藤さんの訃報、今知りました。
「帰ってきた~」が爆発的にヒットしていったのをリアルタイムで聞いていました。
当時医学生だった北○修が最も脚光を浴びていましたが、
段々と、ミュージシャンとしていい仕事を続けていった彼の名が出てきて
存在感のある人になっていき、驚いていたものです。

今回のこと、そうせざるを得ない状況になって抜け出せなかったこと、
本当に胸が痛みます。
ご冥福をお祈りします。

そして、月公演。
率直なご感想、本当に感謝します。愛がなければ書けない文です。

先程、遠征から帰宅しました。
3回観劇、お茶会、入り待ちして、今回思いました。
・・・私は多分、単純なファンなのでしょうね。
瞬きしないくらいの意気込みで観てるのに、
今でも瀬奈さんのことが上手く語れません。
でも、
いつも新しい気持ちで観ていたい。
自分の内面を磨いて、生き方を模索して、少しずつでも向上して、感受性を鈍らせないで
瀬奈さんのやることを、歌うことを、踊りをしっかり受けとめたい、と思います。
自分語りしてしまい、すみません。
ももたさんの鋭い文に刺激されました。
これからもどうぞ宜しくお願いします。

お帰りなさいませ

お茶会遠征、お疲れさまでした。

ジェイユさまの、アサちゃんへの愛の深さには、いつも目を開かされる思いです。
そして、そんなふうにファンが思わずにはいられない、アサちゃんというジェンヌさんの大きさも強く感じます。

私も、ゆうひさんのことは上手く語れません。
(このブログのゆうひさん記事の少なさを見ていただければおわかりかと思いますが・・・)
ただ、瞬きせずに最後までずっと見つめていこうと思っています。

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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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