6月のラブソング

ご贔屓は大空祐飛さんと蒼羽りくちゃん。永遠にスペシャルなのは本山雅志選手。そんなももたが日々のよしなしごとを自己満足気味につづる日記です。

2017-10

ミズナツキはカッコイイが、ロジェ・ジャルダンはカッコ良くないと思う@雪組「ロジェ」観劇報告

雪組「ロジェ/ロック・オン!」7月13日13時公演と新公を観てきました。

楽チケは到底、手に入らなかったし、この1回しか観る予定はないので、ミズさんはじめ退団者の皆さんを観るのはこれが最初で最後。

お芝居もショーも、個人的にはそれほどサヨナラ色を感じなかったのですが、終演後にキャトルで、「サヨナラショーで使用する予定のポンポン」が売られているのを見た時に、急に寂しさが押し寄せてきました。

なかなかゆっくり観劇報告書く時間がなくて、記憶も薄れがちなのですが、とりあえず覚えている範囲で残しておきます。

まず、「ロジェ」の感想から。

えーと、すみません、先にお断りしておきますが。
今回のお芝居をご覧になって、「『ロジェ』は傑作だ!」「ハリー最高!!!」と思われる方とは、恐らく永遠に分かり合えないと思いますので、どうぞこの先は読まずにブラウザを閉じてお帰りくださいませ。


えっと、お断りも済ませましたので、まず、毒吐いていいですか。

「ロジェ」を見終わって最初に思ったことは。

もう二度と、マサツカにサヨナラ公演作らせるのはやめてくれ!!!

・・・ということでした。

プログラムのマサツカ氏のコメントには、こうあります。

「男らしく格好良い男性を最後に演じてもらいたいと考えました。水がエネルギーを最大限に発揮出来る、スーツの似合うような男性・・・」

・・・そうか。あれが“男らしく格好良い男性”なのか。
マサツカ氏が本気でそう思ってるなら、彼の「終わってる」っぷりに絶望します。

確かに、ロジェは惚れ惚れするようなイイ男ですよ。
でも、それは、ひとえにミズさんのビジュアルと彼の男役芸の賜物であって、あのビジュアルなしにただ脚本上描かれたロジェの姿だけを追ってみると、結構ひどくないですか。

24年前に家族を殺されて、復讐だけを胸に抱いて生きてきて。
リオンに対する態度とか、マキシムやヴィンセントへの態度とか見ても、めっちゃ人格歪んでますよね、ロジェって。

でもまあ、それだけなら、幼いころのトラウマのせいなのね、可哀想に、って思えなくもないのですが。
私が一番、許せないと思ったのは、ブエノスアイレスの酒場の最初の場面。

精一杯の勇気を振り絞ってタンゴに誘うレアを、
「慣れないことやって自爆するのが嫌なんだ」(超うろ覚えなので、全然合ってないかも・・・だいたいこんな感じのセリフだと思うのですが)
と、思いっきりスルーするロジェ。

これってホント、ひどくない?

つか、今まさにレアのこの状況こそ、「慣れないことやって自爆」だと思うんですけど。
こう言われちゃうレアの立場は・・・(涙)
あまりにデリカシーがないんじゃないかい、ロジェさんよぅ。

というか、「黙っててもオンナが寄ってくるんだけど、そんなアプローチには一切気付かないクールで孤高なオレ」ってカッコイイだろー、と思ってるマサツカが許せないんですよ!!!(爆爆爆)

こーゆー男性像がカッコイイって、いったい何十年前の価値観なんだよ!

しかもね、これが外部の作品だったらまだ文句言わないんだけど、“オンナコドモ”を主たるターゲットとするタカラヅカの世界で、座付き作家がこれを書いてるってことが耐え難い。

まだこれなら、ヘレナが自分に気があるのを分かっていてスルーした「ラストプレイ」のアリステアの方が男としてはましだと思いました。


まあ、ロジェというキャラクターの造形については、素敵! と思われる方もいらっしゃるかもしれないので、保留しておくとしても。

「ブエノスアイレス」という土地を、そしてタンゴを使うのは、どうなのよ。

私は星組さんの「ブエノスアイレス」再演を観ました。
素晴らしい作品だと心を揺さぶられたし、もしこれを初演時にリアルタイムで観ていたら、ハリー信者になっていたかもしれない、と思いました。

だからこそ。
こんなふうに安易に、ブエノスアイレスという土地を、タンゴを、使うのはどうかと思う。
同じ素材を使ったら余計に、劣化ぶりが明らかじゃないですか。
あの作品を本当に大切に想っているヅカファンがたくさんいるからこそ、こんなふうに手癖みたいに簡単に、自己模倣してほしくない。


さらに、これはいつものことでもありますが、とにかく、思わせぶりに風呂敷を広げておいて、最後がショボイ。
なんなんだよ、その結末は。

そして、主演以外の退団者に対する思いやりがなさすぎ。
「退団とかそんなことにとらわれず作劇に徹するオレ」が好きなのは、よーくよーく分かるけど、退団するトップ娘が演じる役にすら全く作者の愛情がないってどうよ。
正直レアなんて、この作品中のロジェにとって、いてもいなくても全然構わない役じゃん(爆)
その他の退団者は言うに及ばずだし・・・(爆)
いったい何年ヅカの座付き作家やってるんだよ!!!(怒)

しかも、ロジェのアテガキがそこまで成功しているとも思えないんだよねぇ。

私がナマで観たここ数年のマサツカ作のサヨナラ公演は、全体的な出来はともかく、主人公のアテガキ度だけはパーフェクトに近かったと思うんですよね。

「愛短」のフレッド@ワタルさん。
「薔薇雨」のジャスティン@タニちゃん。
「ラストプレイ」のアリステア@アサちゃん。

どれも、確かに彼らの(ジェンヌとしての彼らの)本質を端的に表現したキャラクターだったと思うのですが。

正直、私には、ロジェがミズさんのアテガキだとはあんまり思えませんでした。
ミズさんのことをよく知ってるファンの方にとっては、ちゃんとアテガキに見えているのかな。
それなら、外野の私がとやかく言うこともないのでしょうが・・・。

どんな破綻したショボイ話でも、トップスターのアテガキだけは完璧で、最後に最高にカッコイイ姿を見せてくれる、のがマサツカ氏の長所であったのだとしたら、それがなければ、もう彼がサヨナラ公演を担当するメリットは何もないと思うのですが。



・・・すみません、ちょっと毒吐きすぎましたかね。


出演者に関しては、何の不満もないです。

ミズさんは、とにかく、カッコイイです。
一分の隙もない男役芸を、最後まで堪能させていただきました。

これ言うと、ミズさんファンの方に怒られちゃうかもしれませんが。

ミズさんって、前から見るたびに思ってたんですけど、決してスタイルが良い訳じゃないんですよね(爆)
頭身バランスがさほど良くないというか・・・いわゆる七頭身とか八頭身ではない(爆爆爆・・・一応、ちょっとオブラートに包んでみました(爆))
そこが逆に、リアル男子感につながってますよねぇ。
新公で、サキちゃんのロジェが七頭身近くて、少女マンガに出てくるイケメンみたいだったので、余計にそう思いました(爆)

あと、「ラストプレイ」では男性陣の衣装がどれもひどくて閉口したのですが、ロジェはどのスーツもシンプルでセンスが良くて綺麗だったのは、ミズさん自身がさりげなく衣装に口出しして、趣味の良いものに誘導したのでしょうか(笑)

その分、ひどかったのはレア@ミナコちゃんの衣装。
最初はまだいいんだけど、2着目の緑のブラウスに青のスカートとか、ラストのケバい赤ピンクとか、どうなのよ。
まあ、エスメラルダ@あいあいよりはましだと自分を慰めるしかないのか。

レアは・・・こちらの方こそ、アテガキ度が高いキャラだった、というか。
ミナコちゃんがトップ娘として演じた本公演3作、いずれもツンデレ(爆)というか、「最初はお堅くて、主人公と出逢ったことで次第に柔らかくなっていく」パターンの役でしたが、その中では一番まともというか、観客が共感しやすい性格だったのでは、という気がしました。

ただ、↑にも書いたように、本筋に・・・というか、ロジェの人生に、いてもいなくても何ら変わりない役、という点だけが気の毒だったのですが(爆)

深読みしすぎかもしれないけれど、つか氏を父に持つミナコちゃんに、強制収容所経験のある両親を持つユダヤ人女性、という役を振ったのはちょっとあざとい気もします。
レアが両親のこととか自分がなぜ戦犯を追う仕事をしてるかを語ってると、どうしてもミナコちゃん自身の出自のことが頭をよぎってしまうので・・・っていうのは私だけ?


リオン@キムちゃんは、キムちゃんらしい、スクスクと育った太陽のような青年。
ハマリ役ではあるけれど・・・でも、一般に「オイシイ」と言われる2番手時代を、たった1作、しかもこの程度の役(爆)で終えてしまうのは気の毒な気もしますね。


美貌に目を奪われたのはクラウス@ちぎちゃん。
1階前方下手席だったので、最初の登場の時、オペラで観てたら、超絶美貌のイケメンが私に向かって(爆)ずんずん歩いてきたので、思わずトキメキました(笑)

いやぁ、こちらこそ、“オイシイ役”ですよね。
いつものごとく、ギラギラと鼻息荒く(爆)、狂気の入った役を演じてて、観てて楽しいです。
もうね、とにかく、観て!
あの昏い美貌を愛でて!!!
・・・とお勧めしたいです。

ヤコブ@ヒロミちゃんは、これまたいてもいなくてもいい役でしたが(爆)、落ち着いた感じで綺麗で目の保養でした。

シュミット@オヅキ氏は、あれ、オヅキ氏ってこんなに華奢だったっけ? と思うほど線が細くてはかなげに見えたんですけど、これは役のせい?
老け役だけど二枚目でした。
正直、なんでシュミットがロジェの妹まで殺したのか、よく分からなかったけど。
それに、そんなに腕のいい医者なら、もっと美しく急所を一撃に切れるのでは・・・家中に血が飛び散るようなひどい殺し方はしなかったんじゃないのかな、と思うんだけど、まあ、パニック状態だったという設定だから仕方ないのかな。

つか、冒頭のあのシルエット芝居によると、シュミットはあの時、ロジェを見て、でも、ロジェだけは殺せなかったんだよね?
そして、24年間ずっと、彼が殺しに来るのを待ってたんだよね。

・・・って、これはもしかして、壮大なラブストーリー?(爆)
一目惚れした美少年と再び邂逅する瞬間を待ち続けた美中年の純愛物語?!(爆爆爆)

そうか、そう考えたら、もうちょっと、「ロジェ」という作品を好意的に理解できるのかも(笑)

でも、それだったら最後、ロジェはちゃんとシュミットを刺してやらなくちゃだめだよねぇ。
想い続けた青年の刃が自分の胸に深々と納まった時、ようやく、シュミットの長い長い恋は完結する、んだものねえ(笑)


復讐という点では、なんといっても、バシュレ@マヤさんの存在が大きいのですが。
マヤさんはいつもの通り巧くて、笑わされて、スルーしがちなのですが、よく考えるとバシュレって謎だよね。
24年間、復讐だけに凝り固まるようにロジェを育てた、って・・・ちょっと怖いんですけど。
まともな大人なら、復讐にこだわるのではなく、人として幸せを見つけるように、って諭すと思うんだけど。
だいたい、シュミットがジャルダン家に押し入った時、最初にいきなり撃たれて、って言ってたけど、撃ったのはバシュレなんじゃないの?
猟師だし。
だったら、すべての元凶がバシュレなんじゃ・・・?(疑惑)


マキシム@コマちゃんは、癒しですね。
巧いし、可愛い。
今公演を観ると、同期のちぎちゃんとは今後、明確に線引きして使っていくようだけど、こういう人材を大切にしてほしい、と切に願います。

ヴィンセント@サキちゃんは、「ラストプレイ」のまさおポジション。
サキちゃんのキャリア的には大抜擢ですよね。
ミズさんやマヤさんと並んじゃうと、まだまだオンナノコっぽさが目に付くけど、新公ロジェはすっきりカッコ良かったので、あの高い声とかは演出の支持なのかなぁ?
サキちゃんの場合は逆に、今公演で、今後一人っ子政策で上げていく組Pの意志が明確にされているので、場数を重ねてもっともっと男役として磨かれていってほしいな、と思います。

クリスティーヌ@美穂圭子おねえさまは、さすがに貫禄の巧さでした。
品があって、賢くて、芯のある女性像が素敵でした。

その娘モニーク@きゃびいも、お芝居でちゃんと注目したのは実は初めてなのですが、確かにこの娘はクリスティーヌの血を引いた娘だな、と実感できる落ち着いて知的なお嬢さんで、とても良かったです。

カミーラ@花帆杏奈ちゃんは、ビジュアルは素晴らしかったですが、セリフが・・・(爆爆爆)
でも、ツンデレで萌えました(笑)
正直、ロジェはレアとよりもカミーラとの方が恋愛に発展しそうじゃないですか?(笑)
ちょうど「ロシアンブルー」のアルバート×イリーナみたいで。

クロード@真波そらくんは、役どころとしては「ソルフェリーノ」のお医者さまと似たような感じでしたが(穏やかで控えめな主役たちの同僚)、マサツカ氏にしては出番をたくさん作ってくれた方だよね。
リオンがブエノスアイレスに出発する前、突然袖からスッと出てきて優しくコート(だっけ、ジャケットだっけ?)を着せ掛けてあげるのは、いったい誰に対するサービスなの?! と色めき立ってしまいました(爆爆爆・・・でも、リオン×クロードでは全く萌え心をそそらないのがつらいところ・・・(爆))

ああ、そらくんとも、これでお別れなんですよねぇ。
実は密かに、そらくんを愛でるのが雪組公演の楽しみだったのに・・・(涙)
今回も、タンゴの場面とかひたすらそらくんをロックオンしてました。
これでお別れなんて、さびしいです・・・。


ドミニク@あゆちゃんはフツーに可愛かったです。
こーゆー役は、あゆちゃんの魅力が出ますよね。
つか、マサツカ氏はメイド萌えなのか。

マリア@ミミちゃんも健気で可愛かった。
最後に「電話を借りに行くの!」っていって爆走していくとこが一番好き(笑)

あとは・・・少年時代のロジェ@花瑛ちほちゃんが綺麗で上手くて、印象に残りました。


以上、走り書きでした。


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プロフィール

ももた

Author:ももた
2005年5月からしばらくの間、演劇に関する文章を書くお仕事に携わっておりました。
(現在は別のジャンルの文章を書いております)
2006年5月、仕事で観劇した月組公演「暁のローマ」でカシウスに堕ち、坂道を転がるように現在に至ります。
タカラヅカとの出会いから立派なヅカヲタに至るまでの詳細は、ブログ内の「ゆうひさん堕ちの軌跡」全3回に書いておりますので、ご参照ください。
現在は、俳優としてのゆうひさんをまったりマイペースで愛でつつ、宝塚を中心に興味のある舞台を観ています。

2016年8月、9年前の初舞台から密かに(?)愛でてきたりくちゃんに、本格的に囚われていることをやっと自分で認めました。
これからはおおっぴらにファン道を歩きたいと思います(笑)

モトサポ歴は16年余。
何があろうと「モトヤママサシ至上主義」です。
同時に79年組を偏愛してます。
黄金世代は永遠です。
モトが18年在籍したクラブへの愛着はありますが、2016年は鹿観戦は少しお休みし、初心者ギラヴァンツ北九州サポとして一から勉強する所存です。

ヅカネタもサカネタも、基本的にミーハーかつフジョシ目線で語っております。
NGな方はスルーをお願いします。

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